ピンインと声調(四声)

中国語と漢字

中国語は全ての言葉を漢字で書き表されます。日本語であればひらがな、カタカナ、漢字ですが、中国語では漢字のみ。全ての情報を漢字で表現します。

中国語の漢字と日本の漢字は基本的には同じものです。日本の漢字は中国から伝わってきたものなので、当たり前と言えば当たり前ですね。ただし、漢字の書き方については中国と日本の間で違いがあります。

繁体字と簡体字

中国語の漢字には『繁体字』と『簡体字』という2種類の書き方が存在します。読んで字のごとく、繁体字は字画が多い(繁雑な)漢字。反対に簡体字は字画が少ない(簡単な)漢字です。

中国(中華人民共和国)は、1950年代に簡体字を制定しました。それ以来、中国本土では簡体字を使ってきました。一方繁体字はというと、中国本土では使われなくなりましたが、台湾や香港では現在でも正式な漢字として使われています。

日本の漢字は新字体

では、日本の漢字はどうでしょうか。それは『新字体』という字体で、繁体字でも簡体字でもない、日本で独自の進化を遂げた漢字です。

いくつか例を見て、それぞれの漢字の表記の違いを見てみましょう。

繁体字 簡体字 新字体

 

このように、中国語の漢字と日本語の漢字は、その字体が微妙に異なることもあります。繁体字は複雑すぎるし、簡体字は時にシンプルすぎるので読むのが難しいと感じるかもしれません。

でも日本人も日常生活で漢字を使って生活して、漢字に慣れていますよね。なので、繁体字や簡体字で書かれている漢字があったとしても、描いてある漢字を見れば、なんとなく意味していることは分かるものです。漢字が大体分かる日本人にとって、中国語っていうのはとっつきやすいものなんです。

 

漢字と読み方

中国語の漢字は繁体字と簡体字があり、それは日本人が常用している漢字とは異なるものの、ルーツは同じなので、ほとんど同じものであるということを説明しました。

漢字の読み方は中国語と日本語では大きく異なる

ではそれら漢字の読み方はどうでしょうか。漢字の読み方においては、中国語と日本語では大きく異なります。

例えば、『花』は「はな」ですし、『人』は「ひと」ですよね?日本語としてはそのように読みます。しかし、これらの漢字を中国語として読むとどうなるでしょうか?

『花』は「huā」となり、『人』は「rén」となります。この中国語の発音をカタカナで表現するなら「フア」と「レン」です。日本語での読み方とは大きく異なることが分かりますね。

花「huā」

人「rén」

 

漢字を日本語として読む時は、「ふりがな」を使う

この漢字、日本人にとっては日本語として読むのであれば簡単ですね。簡単な漢字であれば読み方を覚えているので読めるでしょうし、難しい漢字であっても「ふりがな」さえあれば読めますよね?漢字の上に、その漢字の読み方であるふりがなが書いてあれば、必ずその漢字は読めるわけです。

漢字を中国語として読む時は、「ピンイン」を使う

一方、この漢字を、中国語として読む場合はどうでしょうか。漢字を中国語読みする時には「ピンイン」というものを使います。ピンインとは、漢字の読み方をアルファベットで示すための表記方法です。ピンインは、1958年に中国が国内唯一の表音方式として公布されました。このピンインがあるおかげで、アルファベットが読めれば基本的には漢字の中国語読みができるようになります。

漢字の日本語読みには「ふりがな」を使うのと同様に、漢字の中国語読みには「ピンイン」を使えば良いという事ですね。

 

例えば、先の例で挙げた「花」は、ピンイン表記だと「huā」となります。ローマ字で読み方が書いてあるので読み方が分かりますね。

そして、aの上にはなにやら「ー」という記号が書いてあります。これは漢字を読む時の声の抑揚を表すための記号で『声調』というものです。このローマ字表記と声調を合わせることで、漢字を中国語読みできるというわけです。

花「huā」

 

中国語の発音とピンイン

ピンイン表記を使うことによって、漢字の中国語読みができることが分かりました。でも、ピンイン自体の読み方が分からないと、結局漢字も読めないですよね。なので、漢字の中国語読みをマスターするためには、まずはピンインの読み方をマスターする必要があるので学んでいきましょう。

四つの声調

中国語では、一つ一つの音節(音の区切り)に、音の高低や、音の上げ下げのトーン(声調)がついています。このトーン(声調)が4種類あり、それを『四声(しせい)』と呼びます。

注意

この「しせい」というのも日本語読みですね。中国語では「sì shēng」と読みます。

四声「sì shēng」 四声

四つの声調である四声を図で表すと

音の上げ下げのトーンである四声は、図で表すと以下のようになります。この図では、音の高さを数字の1から5で表しています。1が低い音で5が高い音です。

 

声調によって意味が異なる

では、中国語の声調を学ぶ上で定番の「ma」を例にして、この四声を見てみましょう。

 

第一声 mā「妈」 お母さん

 

第二声 má「麻」 麻(あさ)

 

第三声 mǎ「马」 馬(うま)

 

第四声 mà「骂」 罵る(ののしる)

 

同じ「ma」でも、声調が異なれば意味が異なるんです。少し声調を間違えるだけで、全く違った形で相手に伝わってしまいます。ですので、音の上げ下げのトーンである声調は、中国語の発音では超重要なのです。

 

声調の発音のコツ

実際に発音をする際にどこに気を付ければ良いのでしょうか。それぞれの声調パターンの発音のコツは以下の通りです。

第一声 mā「妈」

 

【発音のコツ】

高音5 → 高音5

出だしから最後まで高いトーンをキープ。後半が下がらないように気を付けて。

【イメージ】

  • 汽車の汽笛の音『シュッシュッシュッ、ポーーーーッ』の『ポーーーーッ

第二声 má「麻」

【発音のコツ】

中音3 → 高音5

中音から高音へ一気に引っ張り上げます。

【イメージ】

  • コワいお兄さんが因縁つける時の『あぁ?
  • 驚いた時の『えぇ?!

第三声 mǎ「马」

【発音のコツ】

中低音2 → 低音1 → 中高音4

低めの音からさらに低く。あごを引いて、声を低く抑えます。もうこれくらいで十分だというところで声を解放すると、自然と音が上がって良い感じのトーンになります。

第三声で肝心なのは前半の「2 > 1」の部分。「1 > 4」の部分は惰性で。

【イメージ】

  • 嫌な事があった時の『あーぁ
  • 日本語で否定する時の『いいえ

第四声 mà「骂」

【発音のコツ】

高音5 → 低音1

出だしの部分に力を入れて、すぐに力を抜き去る。

【イメージ】

  • カラスの鳴き声『カァ
  • 日本語で肯定する時の『はい

 

まとめ

辛苦了!(xīn kǔ le)! 辛苦了

中国語は漢字で表現されていることもあり、漢字になれている日本人にとってはとっつきやすい言語ではあります。

但し、その漢字の読み方には四つの音のトーンである『四声』があり、声調が異なればその言葉の意味も変わってしまうという事を学びました。

なので四声をマスターすることが中国語の発音、リスニングの第一歩になります。

四声をマスターするのには時間がかかりますが、音声を聞きながら真似をすることで少しずつ慣れていくようにしましょう。

ピンインと声調(四声)

  1. 漢字には3種類存在する:①繁体字(台湾) ②簡体字(中国) ③新字体(日本)
  2. 漢字を中国語として読むときは『ピンイン』を使う
  3. 中国語には4つの音のトーンである声調『四声』がある

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