把構文

把構文

把構文は、介詞(前置詞)の「把」を使って、目的語を述語(動詞)の前に出し、その目的語に対して処置を加えることを強調する表現です。

主語 目的語 述語 和訳
问题 解决了。 私は問題を解決した。

中国語の基本語順は、「主語+述語+目的語」ですが、把構文では目的語が述語(動詞)の前にきます。

把構文で表現する時は、目的語に対する処置の部分にフォーカスし、その処置の目的や結果までを言及します。

従って、処置の目的や結果に重点を置いて表現したいときには把構文を使うことになります。

逆に処置の目的や結果に言及しない場合は、平叙文で表現します。

把構文のルール

把構文の動詞には必ず補語や「了」が必要です。単独の動詞では文が成り立たちません。

処置を行ってその結果どうなったのかまでを表現するために、動詞の後には補語や「了」が付きます。

把構文の種類

把構文を構成する文はいくつかの種類あります。

把構文のパターン

  1. 処置の結果や目的に言及する
  2. 手順の説明や、依頼
  3. 望ましくない事をした場合

1. 処置の結果や目的に言及する

桌子擦干净

bǎ zhuō zi cā gān jìng

机をきれいに拭く。

问题解决

wǒ bǎ wèn tí jiě jué le

私は問題を解決した。

电视的声音关

bǎ diàn shì de shēng yīn guān xiǎo

テレビの音を小さくする。

2. 手順の説明や依頼

水开了以后蔬菜放进

shuǐ kāi le yǐ hòu bǎ shū cài fàng jìn qù

水が沸騰してから野菜を入れる。

行李放那里。

qǐng bǎ xíng lǐ fàng zài nà lǐ

荷物をそこに置いてください。

门关

qǐng bǎ mén guān shàng

ドアを閉めて下さい。

3. 望ましくない事をした場合

我不小心手机忘出租车上

wǒ bù xiǎo xīn bǎ shǒu jī wàng zài chū zū chē shàng le

うっかりしてタクシーに携帯を忘れてしまった。

孩子不小心杯子打破

hái zǐ bù xiǎo xīn bǎ bēi zǐ dǎ pò le

子供はうっかりコップを割った。

渡边男朋友甩

dù biān bǎ nán péng yǒu shuǎi le

渡辺さんは彼氏を振った。


『本気で学ぶ中国語』オンライン講座で学ぶ‼


2016-2019年の4年連続 売上げNo.1の『本気で学ぶ中国語』。

この超ベストセラーの公式動画講座がリリースされました‼

著者の趙玲華(りんか)氏が自ら教鞭を執り、初心者向けに中国語学習の神髄を教授。

必見です‼ (*‘∀‘)