文の基本構造
中国語の文は独立構造
中国語の文の基本構造は独立構造であり、1文字1文字が独立しています。
中国語の文では、それら文字を並べることによって文章を構成します。
例えば以下の文では、3つの文字が並んでいるだけで文として成立しています。
我 吃 肉。 我吃肉
この例文を日本語に訳すと「私は肉を食べます」です。
日本語訳を見ると分かりますが、日本語の場合、文字と文字の間に「は」「を」などの助詞が入り込んでいます。
日本語はこのように粘着構造で、文字をつなぐ助詞である「てにをは」が文構成の重要な役割を果たしています。
中国語の文は語順が命
日本語ではこれら助詞の助けを借りて、文章の意味を変えずに文字の順番を柔軟に変えることができます。
例えば「肉を食べます、私は」だったとしても、違和感はありますが意味は分かりますね。
でも中国語では文字の順番が変わると、その文章の意味も変わってしまいます。
肉 吃 我。 肉吃我
この文の日本語訳は「肉は私を食べます」になるので、意図している意味とは違って伝わってしまいます。
このように独立構造の中国語の文では、文字の順番によってその分の意味が変わってしまうので、中国語の文法では語順が非常に重要だということが分かります。
中国語の基本文型
中国語の基本文型は3つあります。
- 主語+述語
- 主語+述語+目的語
- 主語+述語+目的語1+目的語2
1. 主語+述語
最もシンプルな文型が『主語+述語』です。
『何が(主)』『どうした(述)』を表現します。
主語 | 述語 | 和訳 |
---|---|---|
我 | 吃。 | 私は食べる。 |
2. 主語+述語+目的語
述語が目的語を伴う場合は『主語+述語+目的語』になります。
『何が(主)』『何を(目)』『どうした(述)』を表現します。
主語 | 述語 | 目的語 | 和訳 |
---|---|---|---|
我 | 吃 | 面包。 | 私はパンを食べる。 |
3. 主語+述語+目的語1+目的語2(二重目的語)
動詞(述語)の中には2つの目的語を持つことができるものがあります。
この場合『何が(主)』『何に(目1)』『何を(目2)』『どうした(述)』を表現します。
主語 | 述語 | 目的語1 | 目的語2 | 和訳 |
---|---|---|---|---|
老师 | 教 | 我们 | 中文。 | 先生は私達に中国語を教える。 |
あるいは目的語1が動詞になる場合もあります。
この場合『何が(主)』『何に(目2)』『どうするのが(目1)』『どうだ(述)』を表現します。
主語 | 述語 | 目的語1 | 目的語2 | 和訳 |
---|---|---|---|---|
他 | 喜欢 | 去 | 旅游。 | 彼は旅行に行くのが好きだ。 |
文成分の基本順序
中国語の文成分は全部で6種類あります。
上記基本文型では主語、述語、目的語の3つのみ出てきましたが、それらに加えて3つの文の成分(定悟、状語、補語)が存在します。
- 主語
- 述語
- 目的語
- 定語(連体修飾語)
- 状語(連用修飾語)
- 補語
定悟と状語は主語、述語、目的語を修飾するために使われます。
補語は述語の意味を補うために使われます。
そしてこれら文成分から、以下の基本的な文の構成が作られます。
定語+主語|状語+述語+補語|定語+目的語
我+姐姐|昨天+买+到了|时尚+衣服。 我姐姐昨天买到了时尚衣服
「私の姉は昨日、流行りの服を買いました」
語順のルール1:修飾語は述語の前
修飾語(定語と状語)は主語、述語を修飾し、文章の意味をより詳しく描写します。
そして、決まり事としてこれらの修飾語は必ず修飾する対象の主語、述語の前に置かれます。
上記例で限定語である「私の」は「姉」を、「流行りの」は「服」を修飾しています。(連用修飾語)
同様に、状況語である「昨日」は「買いました」を修飾しています。(連体修飾語)
限定語と状況語のいずれのケースにおいても、修飾語は被修飾語の前に置かれます。
語順のルール2:補語は述語の後ろ
一方で、補語は必ず述語の後ろに置かれます。
補語は動詞や形容詞などの述語の後ろについて補足説明をする枠割を担います。
上の例では、「買った(买)」結果として「対象のものが手に入った(到)」という意味を補っています。このような補語は結果補語と呼ばれています。
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